MustとHave toはどちらも「~する必要がある」というときに使いますね。
どちらを使ってもいいパターンもありますが、MustとHave toには違いがあります。
個人的な意見として「~する必要がある」のか、ルールや状況によって「~する必要があるのか」でmustとhave toは使い分けます。
目次
Must:個人的
Mustは個人的な感情で「~しなければいけない」「~する必要がある」というときに使います。
(その映画は素晴らしかったよ。その映画を観なければいけないよ!)
※観ないといけない状況や規則があるのではなく、個人的な感情・意見として「観る必要がある」ということになります。
・If you haven’t take her class yet, you must take it now. Her class is amazing.
(彼女の授業をまだ受けていないなら、今すぐ受けるべきだよ。彼女の授業は素晴らしいよ。)
Have to:非個人的
Have toは個人的な感情ではなく、状況や規則に従って「~しなければいけない」「~する必要がある」というときに使います。
(学校に行くときは制服を着なくてはいけない。)
※学校の規則により制服を「着なくてはいけない」のでhave toを使います。
・My car broke yesterday so I had to walk to get there.
(昨日車が壊れたからそこまで歩かなければいけなかった。)
※車が壊れたという状況のせいで「歩かなければいけなかった」のでhave toを使います。
それでもたまにどっちを使ったらいいか分からなくなるな。
どちらを使うか迷ったときはHave toが無難だよ!
Must:過去の話はできない
現在や未来の話をするときにはMustは使えますが、過去の話には使えません。
・I must do it tomorrow.(未来)
・I must do it yesterday.(過去)とは言えません。
Have to:どの時制の話もできる
Have toは現在、過去、未来どの時制の話もできます。
・I have to do it tomorrow.(未来)
・I had to do it yesterday.(過去)
Have to:疑問文と否定文の作り方
疑問文にするにはHave toの前にDo/Does/Didを付けます。
否定文にするにはHave toの前にDon’t/Doesn’t/Didn’tを付けます。
・What do I have to do first when I get test center?
(試験会場に着いたら初めに何をしなければいけない?)
・Why did you have to work yesterday? It was Sunday, right?
(なんで昨日仕事をしなければいけなかったの?日曜日だったでしょ?)
【否定文】
・I didn’t have to wear uniform when I was elementary school student.
(小学生のころは制服を着る必要はありませんでした。)
・He doesn’t have to work overtime but he always does.
(彼は残業する必要がないのにいつも残業している。)
Mustn’tとDon’t have toはまったく違う意味
MustとHave toはどちらも「~する必要がある」という意味を持ち、その否定形だから「~する必要がない」となりそうですが、まったく違う意味になります。
Mustn’t:~してはいけない
Mustn’tは「~してはいけない」「~しないで(Don’t do it)」という意味になります。
(これは極秘だよ。誰にも話してはいけないよ。)
※Do not tell anyone.と同じ意味になります。
・Once the test starts, you can’t go enter the classroom so you mustn’t be late.
(一度テストが開始したら、教室の中に入れないから遅れてはいけないよ。)
Don’t have to:~する必要がない
Don’t have toは「~する必要がない(けどしたいならしてもいい)」という意味になります。
(その募金は任意です。募金をする必要はないよ。)
※する必要はないけれど、したいならしてもいいよ。という意味になります。
・You can take the test but you don’t have to.
(そのテストを受けることはできるけど、受ける必要はないよ。)
「Have got to」はHave toの代わりに使える
I have got toはI have toと同じで「~しなければいけない」「~する必要がある」という意味になります。イギリス人の英会話の先生に聞いたところ、I have go toはイギリス英語で、Have toがアメリカ英語だそうです。どちらを使っても意味は同じですが、英語ではなるべく短い文にして話すそうなのでhave toの方をよく使うそうです。
(私は明日仕事をしなくてはいけない。)
※I have to work tomorrow.と同じです。
・Does he have got to work tomorrow?
(彼は明日仕事をしなくてはいけない?)
※Does he have to work tomorrow?と同じです。