この記事は映画・テキストブックで学んだことで疑問に思ったことを実際にネイティブに質問をしてまとめたものになります。ここでいうネイティブとはイギリス人の英会話の先生になります。現在完了形（I have done）と過去形(I did)の違いについて学びましょう！
私はどちらも完了しているのだから一緒じゃないの？と思ったことがあります。
I have doneは活動の結果が「今ちょうど終わった」「今の時点で完了しているもの」
「今に近い最近終わったこと」のように必ず活動の結果が「今」につながりがあります。
I didは「過去にした」という漠然とした過去の時点の話になります。
さっそく一緒に違いについてみていきましょう！
Present perfect（現在完了形）
現在完了形(I have done)の文は必ず「今」に関連があります。
過去に起こしたアクションの結果が「今」にあります。
「鍵をなくした。」って言ってるの？
そう。でも過去形ではなく、現在完了形なのは「無い」という結果が「今」も続いている
から今も鍵はない状態だよ。
Past simple（過去形）
Past simple(I did)過去形の文からは漠然とした「過去の時点」しかわかりません。
これも「鍵をなくした。」って言ってるよね。
そうだね。でもこの文からは「無くした」という過去の出来事はわかっても、今はもう鍵が見つかったのか、まだ見つかっていないのかは分からないね。
例：She grew her hair out but now she has had it cut.
(彼女は髪を伸ばしたけど、(最近)髪を切った。)
grew hair outで髪を伸ばしたという「過去」の話をしていますね。
she has had it cutで髪を切ったという「今に近い最近」の話をしていますね。
なので彼女の髪は今は切った状態であることがわかります。
「今ちょうど髪を切り終わった」というよりは、最近の出来事の話だね！
現在完了形を使って「新しい情報」や「最近の出来事」を伝えることができるよ。
「最近したよ」というニュアンスだね。
「今」に関連がないときはI have doneは使わない
「今」につながらない話をするときには現在完了形（I have done）は使いません。
例えば過去に起こったことがすでに過去に終わっていることです。
例１【過去形】：Bach was a great composer. He made many songs.
(バッハはすばらしい作曲家でした。たくさんの曲を作りました。)
例２【現在完了形】：My brother is a composer. He has made 20 songs.
(私の兄は作曲家です。(今の時点で)２０曲作りました。)
例１ではバッハは1750年に亡くなっているので過去形になります。今はもう作曲をしていないので、「たくさんの曲を作りました。」と過去形になります。
He has made…とは言いません。
例２では兄は今現在も作曲家で作曲しているので、現在完了形です。この文では
「今も曲を作り続けているけど今のところ20曲作り終わっている」というニュアンスです。
「今の時点で完了していること」の話をしていますね。
He has been making songs for ２ years.のように現在完了進行形を使うことで曲を作っている期間を伝えることもできます。
現在完了形の話を続けるときは過去形になる
「新しい情報」や「最近の出来事」の話をするときに現在完了形（have done）を使いますが、現在完了形の会話を続ける場合、その後の文は現在完了形ではなく、通常は過去形(I did)になります。
Tom： It’s really nice. Which hairdresser did you go?(どこの美容院に行ったの？)
「髪を切ったよ」と現在完了形で伝えていますね。そのあとに「どこで切ったの？」と話しを続けるときには過去形を使います。「which hairdresser have you been?」とは通常言いません。
【過去形】Tom： You okay? How did that happen?(どうやってそうなったの？)
【過去形】 Me： I fell down the stairs.(階段から落ちた。)
